茶飯事

  1. 当たり年とは

    Date 06 Dec 2017
    こんなにじっとしている人生は生まれてから初めての事だった。どれだけでも止まっていられそうな、どれだけでも潜っていられそうな初体験。布団に座って目の前にぶらさがった布を見つめていると今の自分からも想像できないないようなおかしな記憶が蘇ってきた。それはおかしなを通り越して、異常だったことがよく分かるから呆然とただ眺めることしができない。私が過ごしたあの日々は、どこへ行ったのだろうか。こりゃバケモンが住んでるわ、と記憶から今へピントを当て直す。当て直した先にあったのは走行中の窓から手を出して空気を触るとおっぱいの柔らかさと一緒という伝説や、男性の鼻が男性のそれの大きさを象徴しているという、 どんな奴がどのタイミングでそれを発表したんや、と思わせる神話を今になって「ほんまなんちゃうか」と思いだすという、収穫の低さに驚いている自分の姿だった。今年もある意味豊作、か。

  2. Do It Your self

    Date 24 Jun 2017
    芸能人が亡くなってこんなに悔しかったのは私が保育園生だった時に死んだ美空ひばり以来だったんじゃないだろうか。感情を抱きしめたくて黙って一人で夜道を歩いた。家に帰るとあなたはとても怒っていていろんな感情が溢れるより前に静かに悔しさが涙に変る。「今日の夜は雨が降るらしいよ」とあなたが言う。夜になってみて私はあなたが言う夜は何時の頃だったのかが分からなくなった。太陽が沈んだ街には電灯が相変わらず同じ色温度で日々変化していく私たちの心を照らし出しているのに急にそれが分からなくなった。僕には20時であなたには22時だったのかもしれない。それでも相変わらずの電灯と何かの元の下で生かされている今をできれば同じ温度で生きたいと願う心はよく分からない、では済まされなかったりする。正論とそれでは物足りない私の何かが肉体的な抽象論と問うて夜を探す。

  3. コーヒーに沈んだどうにでもなる人生

    Date 08 Feb 2017
    「ブラック&ホワイト」とテレビから聴こえてきたから目を向けると「白黒つける」的な日本語訳がのっかっていた。え?例えば 人の感情を何かに置き換えてみたら例えば 私の感情を君の視点から覗いてみたらそれはまったくニュアンスの違う事情に置き換えられるだろう。 どうにでもなる人生の割り切れない気持ちが主役の物語を毎回最後まで待てない自分の相変わらずさ。 早起きより苦手な、曖昧な行動。「お前センスないよね」って言い疲れたな。その間にも恨めしいほど受信する電波を誰か止めてくれ。馬鹿野郎な引力と睨めっこしながら綱引きをしていると、何をしても裏目に出る言葉や状況をひっくり返すくらいの愛はまだ持っている事に気づく。 そのハートのカードを、トランプのババみたいに誰かに引かれるのを待っているだけなのかもしれない。 やっぱりどうにでもなる人生を2人で歩く時の作法をコーヒーに混ぜて解いてくれよ。

  4. なんかちょっといや vol.3

    Date 23 Jan 2017

  5. エンドレス•キス

    Date 20 Jan 2017
    家族が死んでいくこと家族が死んで減っていくことはキスできる相手が減っていくという事。最近キスしてないなぁってぼんやり考えていた時の明確な答えの一つはこれだと思う。唇へのパスポートを産まれた時に家族からはもらっているはずなのに確実にその唇が減っていってる事はなんて寂しいんだろう。お母さんの唇もおじいちゃんの唇もひいばあちゃんの唇も大げさに言ったら私のものだった。今残ってるパスポートはおばあちゃんの唇のみなのである。これはかなり危険。とっても切羽の詰まった辻本家。遺体に何度もキスをして棺に入ってるお母さんの唇をおばあちゃんと取り合いして、最後のキスをしまくったなぁ。「もうやめてくれ〜あんたのキスは長い〜!!」と家族に何度拒まれただろう。「舌びろ入れたやろ〜!!いやらしい子や〜!」って入れてないのに何度もおばあちゃんは誤解してたなぁ。そんで、舌びろって何や。そこに父親が入っていないのは、家庭の事情やね。幼少期にパスポート受け取りそびれたけど、もらえてたらきっと今でも私に狙われてたと思うよ、お父さん。 世界で一番アツいキスを育ててくれてありがとうと永遠の愛に乗せて家族に送る。最後のキスはみんな死体。バイバイ、僕の唇たち。

  6. ブーメラン•キス

    Date 20 Jan 2017
    「じゃあさぁ君は最近いつキスしたわけ?」と長年の付き合いの友人をいじるために投げかけた攻撃が今年一番の角度で自分に返ってきた日には。 「俺は今日」「俺は一昨日かなー」「じゃあしんこは?」 と直下型なのである。「2ヶ月前」と応えた日には、もうみんなの攻撃の的なのである。私は、油断していた。 順調に年を重ねたみんなが、あの頃と同じペースでキスをしていただなんてまるで思いもしなかった。みんな、やる事もやりながら、あの頃より仕事もしているのだね。素晴らしい。そして、すみません。 男としても頑張っているビジネスマンたちを横目に「具体的に教えてよ、最後のシュチュエーション」という歌詞にもならないセリフをあの頃はまだ持ち得なかった無視力で、ひたすら聞き流し、編集作業を頑張る。仕事にキスするのがあの頃より上手くなった私。 でも、なんだかすみません。私だって「今日の朝」と言えるようなトータル70点の女になりたい。

  7. ナースコールの下手なナース

    Date 21 Sep 2016
    クラクションが鳴る。 負のエネルギーを抱えノックする尋ね人がやってくる前に 決まってわたしは恐ろしくパワーを持っている 透明をまだ透けていくような心の澄んだ人たちの撮影をし終わった直後で 形のない圧倒的な生命力が負を食う瞬間を体内目撃している。 目に見えない何かに守られて生きている事を感じる。 亡霊がわたしの心を暗い方へ導こうとしても 元々黒い世界から抜け出してきたわたしの格上の根の暗さが 「まだ地元には帰れないわよ、都会でやりたいことがまだいっぱいあるの。 それに、亡霊は亡霊には取り憑けないルールじゃなかった?改正?」 と言うのである。 どちらにせよ 形がないものに悲しんだり ときめいたりして死んでいくのだし わたしたちは自分の身体に味方してくれる武器を元々備えもっている。 目や耳や口もそう、それにもっと奥にある感じやすいグロくて愛しいやつ。 それは美しくもなく平等でもないけれど 使い手の腕の見せどころであるから、楽しくなってくる。 「楽しんで。ぜんぶ楽しんで!」 振り返らずに、手を振る。 どれだけ証拠を集めたって、彼の過去を逮捕する事はできない。 それはわたしも抱える弱さ、みんな背負っちゃってる。 君の足元で踏み倒されてボロボロになっちゃってる、 それが幸せの種だって知っちゃってる。 鳴らされる事に慣れ過ぎちゃって 鳴らし方を忘れたナースなコール。 なぜだか語尾がちゃってになっちゃってる。

  8. 応援か

    Date 06 Sep 2016
    些細な口論が導いた先に 「あたなと家族になる自信がありません!」 と気持ちの良いほどはっきり告げられる。  あれ? と首の座らない赤ちゃん用のチャイルドシートが欲しくなるええ年をしたわたしは この急展開に明日からどうなるのだろうと思いながらスヤスヤ眠ってしまう。 気づいたら和式トイレにしゃがんでいる。 便意の想像を覆すウンチをしている。トイレの外から知り合いに話しかけられるものの、どうしても途切れないウンチはついにUターンして私の元へ戻ってきたのである。必死に拭き取ろうとするが、 永遠に出てくる。涙じゃないよ、ウンチだよ。目覚めがおかしい。こんな時にこんなタッチの夢を見れるだなんて気楽の才能だけは相変わらず伸び白があるもんだと関心しながら部屋を見渡すと猫が立派なウンチをしている。君かね。気楽の天才が風に乗せて応援歌を歌ったのだろう。サプライズにネガティブもポジティブもないのだと思うのである。受け取り方次第で七色に輝き出しそうだ。鏡を持って光を当てる先に君が居なくても、猫の肛門が見えてもその状況をちょっと面白く斜めから愛してみる。首の座りはじめた20代最後の夏。 

  9. 自習

    Date 24 Aug 2016
    あの人とは話したくない。話したいから、話したくない。透けて見えるような生温い夏の水面にひょっこり顔を出してはまた潜っていく釣り糸の先に試した偽物にたまに自分が騙されそうになる。相手に期待するのにも飽きてしまったし自分さえコントロールできない日常は下手な釣り人みたいなものなのかもしれない。いっそ泳いでみる。生暖かい水面にひょっこり顔を出したわたしは潜るのが苦手。感情に溺れる表現は肺活量の問題でしばらくできそうにもない。今日の収穫が例え何もなかったとしても生暖かかった今日の偽物と音のない風鈴を聞きながらちゃんと夏を感じる事ができるのは今までちゃんと生きてこれたご褒美みたいなもんだろう。 

  10. 次は終点終点「家電」

    Date 05 May 2016
    星やら、占いやら、風水やらとはちっとも縁なく暮らしていますが、無関係の脳裏でそれを察してしまうほど 「星が合わない」という奇天烈を初体験。 もともと合わない人というのはたまに居るけれどみるみる合わなくなっていく人というのは実は珍しい気がする。 約束とか仕事とか家族とかいろんな話が突然噛み合ない。まるで星につままれたように。眠れなくなって、友人に深夜の電話をしてみたり。これでは星の二次災害。 電話越しに、私の嘆きをふむふむと聞きながら「家電がおすすめ!」と最後に行き着く友人。手作りや、それ自然や、営みや、と話し合ってる隙にでも私がその提案になびかない事も薄々知りながらいつだって家電を全力で推薦するその姿にこの場合、星の相性を通り越し、友達でいられる事の奇跡を思う。 家電は、もう大丈夫。ありがとう。それから、聞いてくれてありがとう。 電話を切ってふと思う。結局わたしは、その人らしく、真っすぐに立っている人が好きなのだろう。立つ覚悟がある人が好きなのだろう。 きっとそうじゃない人たちは 私の前から消えていっていつか昔話しかできなくなる。 「相変わらずだね」 というありふれた言葉のあたたかさを少し知った気がした終点、家電。 

  11. ところてん

    Date 04 May 2016
     2/26  接着剤でへばりついていた肉体と肉体を 剥がされたようで 彼女の一部が未だに付着した私の体には 未だ火傷のような、萎縮した皮膚と記憶が残っている。 引き裂かれた寂しさと もう二度と会う事はできないという漆黒の波が 月明かりに照らされるたび 母が年を取る事はもうないのだと 自分の魂に呪いをかけてしまいそうになる。 「ところてん」 不意に、脳裏に過る。 家族がもし、ところてんだったら。 それはきっと接着剤より柔らかく しなやかに繋がっていて 先にこの世という受け皿から追い出される者に続いて 私たちもまた同じように地球の時刻よって 追い出されていく。  どれだけ生きたいと願っても、 全員がいつかその日にはここを出ていく。 一本のところてん。 そう思った瞬間に、何かが軽くなる。 年を取っても、ずっとずっと考えていたい。 何気ない問いかけの答えがドライブの途中に浮かんだら それが美味しいおやつだったりする。

  12. お洒落

    Date 13 Mar 2016
    性欲がないことってお洒落なのかなぁ。 みんな涼しすぎやしないかなぁと冬の肌寒さと共に考えている。爽やかな無印のベッドの上でちゃっかり 愛し合ってたりするくせに。わたしは好きなタイプと聞かれたらちゃんとスケベな人が良い。会話も仕草も感覚もそうでないと困る。 スケベだという事はほんとうに大事なのだ。それは異性に対してだけのことじゃない。 一人きりの妄想は学校の黒板みたいに上手く計算式で発表したりできない。そうかと思うと、現実は間違えばっかりで どれだけ泣いたかも分からないけれどあの頃に持ち合わせた互いのスケベ心が間違いなく今の自分を形成している。感覚がのぼせて呼吸が溺れて君が去った後だって 下心はいつも常温に保ってある。横顔を見ながら、あの人はベッドの上でいつ眼鏡を外すのだろう。と考える事こそ、お洒落じゃないのか。まぁ、お洒落ではなくともそういうスケベ心を持ち続けることが実は難しいということを感じている20代のおわり。いつまでも、明日に欲情していたい。 

  13. 亡者

    Date 11 Aug 2015
    初めまして。辻本しんこです。 見習いの大工、夢は伝統的な日本建築に関わっていくことです。と、言い出しそうな日々。 真剣な顔で何を考えているかといえば、 人生でも写真でもなければ、漆喰の質感だったりする。  アメリカへ行き、おじいちゃんが亡くなり急遽帰省 時差ボケで葬儀を終え、 待っていた不動産の手続き完了させる。 リフォームを全面お願いしていたはずが、 私も現場で大工のアシスタントをしなければ 引っ越しはいつになるか分からないと脅され、 毎日、泥泥で生きていくことになった夏。 ライブの準備が思った以上に手強い猛暑。 写音会です。 ご機嫌はいかが? 問いかけは、ライブで芽を出すか。 それとも脱落者のごとく、灰色の記憶か。 さようなら、栄光。 だって来年の予定が既にむちゃくちゃ。 つまり、むちゃくちゃ楽しそうということ。 

  14. I am bedpan

    Date 10 Jul 2015
    おまるに成功 わたしたちはオマルに成功する。秘密のミッションに、まだ誰も気づいていない。  アメリカのスーパーは広い。すべてがIKEAだと想像すると分かりやすい。 日本産の蟻にでもなったつもりで 、目的の品にありつけるか。もし見つかれば、説明がとても厄介。 「わたしたち、深夜はオマルにします」 説明文は簡単。でもそれに引っ付いてくる表情や事情が困難を極めるだろうと私は思う。誰にも迷惑をかけぬようにとそつなくセルフレジまで運んだが、 英語の指示に従い損ねて、 ひっそりと終えるはずのオマルの支払いが上手くできない。頭の悪さは、秘密を脅かす。 脅かされる深夜の排水音と、尿意のセッション。このミッションは、とあるセレブと日本蟻の物語である。

  15. いかりや長文

    Date 26 May 2015
    病気を患った家族にいろいろな事を思う。後悔したくないという身勝手なおせっかいなのかもしれない。自分の身の丈にあった医療や治療代。 どんな事でもして助けたいと思う家族の気持ち。 その両方が大切で、 私たちは話し合う。 治療方針は、一歩間違えると政治討論みたいになってくる。 宗教論にもなりかねない。 行き着いた先に、 みんなが納得する方針があるといい。現代医療も、保険の下りない東洋医学の治療も疑問を持ちながら、どこかに誰かが負担を抱えて過ごすならその分を、笑って過ごせるようにお金と時間を使おう。  そう思ったのは3月。 月に一度、おばあちゃんと遊びに出掛ける事に決めた。笑いと、ときめきは、楽しい薬にだってなる。4月は和歌山へ。5月は長野県へ。行くはずだった。 長野の予約を取る寸前、突然おばあちゃんが、「わたしアメリカへ行く決心をした!」と電話口で言うのである。昔可愛がっていた外国人が大人になり、家庭を持ち、あばあちゃんに恩返しをしたいとアメリカから迎えに来るとまで言ってくれたそう。ずっとアメリカにいてもいい。ともう自宅の1部屋まで用意し家族で待ってくれている。 ずっこけそうな展開と これぞ、おばあちゃん!という、破天荒な物語に死んだお母さんが笑った気がした。 死ぬまでに、ニューヨークへ行きたい。それがおばあちゃんの夢だった。生きる力をまだまだ抱えている事にそして80歳になった今でも実現する力を持っていることに少しだけ涙が出そうになる。アメリカ行きが突如降ってきて、 訳も分からないまま、旅の支度を進めていく。 長野からの、アメリカ。タイミングからの飛行。動向する私は、こういう時にだけフリーランスで不安定な自分をラッキーだと思える事が日々の心細さの報いだとくらいに思っている。高校生のバイト代より少ない月の月給なめんなよ!と毛の生えかけた心臓で誰かに叫びたい。誰も得する事のない叫びを。 そんなこんなで準備を進めていると今までおばあちゃんにほとんど関わりのなかった身内がおばあちゃんを迎えに「一緒にアメリカに行く」と言うのである。私はなぜか、怒りと、悲しみが込み上げてくる。どれだけの人が、おばあちゃんの夢を願ってくれているだろう。時間は沢山あった。顔を見せに来てくれるのは年に何回だろう。 私は、死んだお母さんと全く同じ気持ちだろうな。と思いながら彼らに疑問を持ったのである。  まるで、夢のハイエナ。

  16. 旦那の居ぬ間に 床上手

    Date 18 May 2015
    【旦那の居ぬ間に床上手】 意味 / 亭主が留守にしている隙に、隣人または、世話好きのおじさんを家に上げ、 上手に床を張る行為。またはその様子。  全身全霊を実感した事はないが、 もしかすると、今がそれに近いのではないかと思うほど、 毎日、やりたい事と希望を詰め込んで、記憶が曖昧になる5月。 精子のように、沢山の発想と片言が生まれては 肉体と労働に落ちては消えてゆく。 あんな事も、こんなこともあったのに気持ちのいいくらい思い出せる気配がない。初夏早々にできた汗疹には、 2年分の床ずれない夢が詰まってる。 直感で描いた夢を体を使って実現させた時精神と肉体が、ちゃんと重なって自分という入れ物さえ、一つの道具に過ぎないと知らせてくれる。少しの色気があれば、理由はなくていい。

  17. 踊らされても踊らない

    Date 06 Apr 2015
    腐っている自分を否定してしまうけれど、 思いっきり腐る勇気さえあればそれもまた、幸せな時間なように思う。 覚悟があれば、幸せは掴むことができる。ような気がする。 ドラマの様に誰も見ていない片隅で、 倒れた自転車を起こしたり ゴミを拾ってみたり 事故にあった人に付き添ってみたり雨に打たれて必死に自分の今とは無縁だったような場面に意識を注ぐ。  それはきっとみんな自然に当たり前の事は誰かに言う必要もない。でも、ドラマは美しいのだ。 美しいからドラマなのだ。 あんなにタイミング良く、捨てられた猫にずぶ濡れになりながら ミルクをやってる姿を、上手く恋心抱く相手に見つけてもらえたりは 一般人ならしないのである。 そういう道ばたに転がった善意の見せ所は所詮自分の捉え方でいいのだが、 少しだけ、少しだけ 自分の意識が自分の顔面を 今、優香くらいの可愛さになっている、わたし。  と思う犯罪はみんなしているんじゃないだろうか。 今です。 今、チャームポイントです! そんな事を人に言うまでもなく、脳内優香。 そして元々ボロボロな容姿に加えさらにボロついた佇まいで 誰にも見つかる事なく、探偵のように家路に着く。 善意の見せ所は見つからないようにやり遂げる事が私たちの日常なのである。

  18. 化け狸

    Date 21 Mar 2015
    たまに、大量に書き溜めた茶飯事の元ネタが消えてしまう。 確か2005年から続けて書いている中で、もう何度も消えている。消えてもいい事ばかり書いているので、大した事はないさ。 少し寂しい自分もいるが  こんなにも自分以外の誰一人をも悲しませない記録って逆にすごいと思う。 自分の人生も、そのくらいの事かもしれない。 ねこが見上げたアンニュイな上目使いが、 まるで痩せたキツネにしか見えない。  そう呟くと、背後から 「黒いキツネやな」と父がツイート じゃあ私は、みどりのタヌキになってやろうと思う。 しかし才能の、化ける気配なし。 なぜか余裕の土曜日。

  19. 深層心理の女神

    Date 12 Mar 2015
    今あるストレスを命に置き換えてみる。 腐る程、どうでもいいことばかり。 今ある命の、話を日々に置き換えてみる。 痛むほど、眩しいことばかり。 痛い、痛いって 病院で笑い合う。 ありがとう、愛してると 別れ際抱きしめたりする。 スクリーンに写るその光景が、 見とれるほど美しいに越した事はない。 下心は、やらしいのが正常だ。 あの時、とっさに嘘をついた私の心は もしかしたら彼が死ぬと思ったからかい。 恋人でも、家族でもない、この心は正常かい。 下心は、ただ生きてほしいだけ。 昼間の夢が冤罪で 夜中の夢が無実でも もうどちらでも、構わない。

  20. なんかちょっといや vol.2

    Date 18 Feb 2015

  21. 人間の男女、または、動物の雄雌の生殖に必要な部位を切除し、種として生殖不能な状態とすること

    Date 13 Feb 2015
    「やること」 確定申告 日本酒の支払い データ納品 空き家の掃除 金玉 生まれて初めて人生の用事に「金玉」という項目が加わり 少しだけ大人の階段な今日この頃なのです。 猫の金玉が膨らんで、形になっていく姿を拝見しているとなんとも愛おしい。 孫ができたらこんな風だろうかと思う。 しかし人間界ではそれを取るのが礼儀であり、共存する秘訣であり、 猫を思うがための玉狩りなのだけど 出来損ないの老婆は、もったいなくて未だ孫からそれを奪えずにいる。 そして考える。 この行為は、君から何を奪い何を守るのだろう。 私は何を得て、何に安心するのだろう。 明確な答えもないまま、彼は男になってゆく。 私のおつまみである「ふじっこ」を自力で盗んだりしてゆく。 鞄を開けてサンドイッチを食べてハムだけ残したりしてゆく。 男を通り過ぎ、ただの泥棒にしか見えない日もある。 金の玉には未来と選択が詰まっているんだと孫から教えてもらい お互いただの動物だったと、写し鏡の今日この頃なのである。

  22. 真夜中の模様替え

    Date 01 Feb 2015
    脳みそが溶けていた1月はやっぱり、間違ってなかった気がする。 そして今、自分で動かしたスピードに追いつきかねている。 そのスイッチは、少なくとも5年後を見越して押さなくてはいけない気がする。 意外にも賭け事が好きなのか、スリルがほしいのか、早く落ち着きたいだけなのか 訳も分からない直感で、猛烈に家を探しています。 伝わらない。 全然、伝わらない。 業者「近くに巨大イオンモールができておすすめです!」 違う 違う そうじゃ そうじゃ ない。 私「松虫のあたりが安いと聞いたのですが」 業者「高いですね!」 なぜかキレられたりなんかしちゃったり。 業者「とても住めるような物件ではないです。怖いんです」 私「見えています。」 そう、私には見えているのだ。 心霊ではなく、リフォームで蘇ったあとの家の画像が。 ムラムラさえしているのだ。 家探しは、仕事より大変だと判明。 仕事が手に付かない確定申告前。 図面のない物件の 間取り図なんか起こしちゃったりしちゃったり。 でも、やっぱり、今年だと私の勘が唸ってる。

  23. 女の牙

    Date 21 Jan 2015
    今の気分はと言うと、写真の通りなのである。 完璧という存在は存在するのだと 古びたぬいぐるみが私に教えてくれたように、 生きていると驚く事も多い。 女の牙は鋭いもので 女同士であっても、友人であっても たまに垣間みる事ができてしまう。 私が異性だったらとても怖いだろうなと思う。 しかし自分もそれを持ち合わせているせいか、 都合の悪い鏡を見ているような気分になる。 そういう時は大きな布団にでもなった気分で 女の牙を透け込み、これが女なのか。と観察してみる。 ふてぶしさを、お家に招いて シルバニアファミリーごっこもいい。 あんな眼鏡で誰かを覗いてみたい。 こんな目つきで覗かれたんじゃ、都合の悪さも隠せない。 男と女が別々で良かった。 ねぇ、アケミちゃん。

  24. 深層心理の恋人

    Date 02 Jan 2015
    私の価値を自力で見いだしてくれる人に出会えない限り、私はごみです。 と初夢でもあるまい、新年早々目を覚ますと同時に そんな台詞が幽体離脱のごとく浮かびあがってきたのである。 なんと色気のない新年だろう。 涙が出そうだ。 忘年会にてたまらん大声で「良いお年を〜!!」と叫ぶ友人を横目に 色気のない私は、これは何かが違うぞと違和感を覚え これじゃクリスマスパーティーに侍が参加したようなもんだと一人考えている。 新年は祭りではないのだ。 叫ぶほど、テンションの上がる話じゃないのだ。 祭りに飲まれている感が、どうしても、クリスマスに侍なのだ。 クリスマスに、侍。 バレンタインに、肌荒れ。 ハロウィンに、化け物。 年末に、大声。 親友に、恋人。 きっと今の私は折れたシャーペンと広告の裏の白紙部分に 3秒で書けてしまえるような顔をしている。 毒舌も容姿も平面的。 早く3Dになりたい 親友に恋人、だけ実話。 おめでとう。

  25. 心の花をしまう

    Date 31 Dec 2014
    「肖像と添える」と題した写真館は名残を添えて終わっていった。 撮った写真を手渡した瞬間、もうお別れ。 初めまして。ありがとう。さようなら。 がたった一枚に含まれていたことに愛しくなった。 遠く曇っていた夢が、この場所で花開いていく。 私たちができる提案は肖像写真と額装という形に残る物だったけれど 相変わらずの思いつきで付けた題名には きっとその後の、人生を添えるが含まれていたんだと思う。 残ったインスタントフィルムで次の作品を撮ってみたいと思っていたけれど その数40枚。 辛口な保健室の先生みたい。 全部一発OKだったら見事だが 仮病で授業をさぼりたい生徒の気持ちになる。 それでも宿題は多い方が楽しいと、思える日がくるなんて。 「あなたは写真家?」 と5歳の少年に問われ、もたつくわたし。 「僕は芸術家!」と迷いなき覚悟に敬礼したくなる猫背のわたし。 宿題がまた一つ。

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